第二次世界大戦後、日本でも女性の社会進出が叫ばれるようになった。
それまでは、「女性は結婚したら家に入り、家事や育児、家族の面倒を見るのがあたりまえ」の世の中だった。
しかし、男女平等をさけび続けてくれた多くの女性達のお陰で、1985年に「男女機会均等法」ができ、徐々に女性達の社会進出がなされてきた。
第2次安倍晋三内閣になってから、スローガンとして「女性が輝く日本」とうたわれるようになった。
しかし、未だに社会は男性中心で日本の女性管理職の割合は僅か1割ほどで、海外の先進国と比較するとたいへん少ない。
では何故、日本の女性管理職の現状は変わらないのだろうか。
それは、前に述べた女性は結婚したら家に入るという考え方が根強く残っていることが大きな理由だろう。
世の中男性社員たちの心無い言葉と態度に、現在でも苦しめられているという話も聞くことがある。
さらに、育児休暇を経て職場に復帰する時、休暇前に働いていた部署と違う所に配属されることもあり、キャリアアップすることは難しい。
したがって、日本ではまだまだ育児休暇をとり辛い環境にあると言えるだろう。
このような事から、少子化の原因は女性の社会参加にあると言うひともいる。
確かに女性の社会進出と少子化に関係はあるが、問題は女性が外に出たからではなく、未だに女性を軽視しているからではないだろうか。
女性が女性である事を誇りに思える社会環境を作り、しっかりとサポートできる体制をいち早く確立することで、少子化は解消され、本当の意味での「女性が輝ける日本」になるのではないだろうか。